患者の体の痛みを改善していくために整形外科へ足を運び、整形外科で痛みを取り除いてもらった患者は、痛みとは無縁の生活を送ることができ、「痛みを伴わない日常がこんなに気持ちのいいと初めて気づかされた」とおっしゃるかもしれません。痛みを感じることで、痛みを感じる前の生活を送れたことのありがたみをひしひしと感じるのではないかと思うのです。特に腰痛を患っている方で、整形外科で看護してもらうことで腰痛を解消した方は、明日から生き生きとした日常生活を送ることができるようになり、腰痛が無いだけで心から救われたような気持ちになってくることが考えられるのです。
人によっては日常生活を送っている中で、整形外科で手術にかかる必要があるほど大きな傷を負うことがあるでしょう。その傷を目立たないようにしてもらいたいという患者が少なくないと思い、特に女性の場合は、顔に負った傷を何とかして修復したいと思っていることが窺えるのです。看護師は、その傷を取り除いていくことで、女性としての美しさを取り戻していこうと努力するでしょう。治療の中で心のケアも必要になってくるかもしれません。女性患者の顔の傷を看護していくうちに、女性に備わっている自信を甦らせ、女性に希望を与えていく看護をしているという充実感を抱くことが考えられるのです。男女問わず、体にできた傷を諦めないで直そうとする気持ちを抱くことが、整形外科に勤める看護師が持つべき心構えのひとつでしょう。